歯周ポケットクリーナ「デントール」  使用上のご注意


 ピストン式ブラシノズル「デントールブラシ」は、駆動部分としてリコーの口腔洗浄器「デントレックス」または「ポルタデント」を使用し、ノズル先端の噴出口から水と共に一束の細いブラシが振動的に飛び出してくるものです。
 同梱のリコーエレメックス社の取扱説明書(保証書兼用)には、水流ブラシで歯を洗浄する方法が説明されておりますが、歯槽膿漏の予防治療用として「デントールブラシ」をご使用の場合は、本注意書を必ずお読み下さい。

1.まず梱包を開き、プラスチックケースに色付きの4本(2本)、本体側に3本のノズルが入っているのをお確かめ下さい。
ノズルの内訳:デントールブラシ(ピストン式ブラシノズル)4本(2本)
水流ノズル(先端の曲がり部分が短いもの)2本
固定式ブラシノズル(ブラシが固定されているもの)1本

 水流ノズルは食後に食べかす等を簡単に掃除するためのもの、また固定式ブラシノズルは口腔洗浄器に本来付属していたものですが、いずれも歯槽膿漏の治療用としてはお薦めしません。「ブラシノズル」には2種類あって紛らわしいですが、「デントールブラシ」はノズル先端から水と共にブラシが飛び出すもので、プラスチックケースに入った4色のノズルです。

2.まず水タンクに水を満たし、本体上面の穴にタンク下面に突出しているバルブを差し込むようにして、タンクを本体に載せて下さい。なおタンクには水道水以外は入れないで下さい。

3.タンクバルブは取り外して洗浄することができますが、もし洗浄される場合は、キャップを外すときバルブを構成する小さいスプリングが飛び出して紛失し易いのでご注意下さい。

4.まず本体の水圧調整つまみをやや右寄りに倒して電源スイッチを入れて下さい。チューブ内の空気が抜けてしまうとブラシが力強く飛び出すようになります。 ブラシを指に当てると痛いぐらいがちょうどいい水圧です。それ以上はあまり水圧を強くすると、ハンドピースなどの寿命に影響しますので、水圧は必要十分なところ(中央より少し右側)で使用して下さい。

5.ブラシは毎秒約30回断続する水によって駆動されます。ノズルの先端を指で塞ぐとブラシは止まります。 実際に歯をブラッシングする時も、ノズルを歯面に強く押し付けると安全のためブラシは止まるようになっています。 ハンドピースを軽く握ってブラシ先端が反動で弾む程度に押し付けるとちょうどいい圧力となります。

6.ブラッシングするときには、ブラシを歯茎の近くの歯面に斜めに当て、ブラシの先端が歯面に沿って歯肉溝(あるいは歯周ポケット)に滑り込むようにします。 そしてブラシをゆっくりと左右に動かして下さい。

7.最初の2〜3日は、ブラッシングは時間を短くして毛先の感触を試す程度にして下さい。 初めから長く使いすぎると、2〜3日後に歯茎がひりひりと痛んだりしますので、ご注意下さい。 歯茎が痛むようでしたら、2〜3日休んでから、また始めて下さい。なお痛みはその時には感じず2〜3日後にきますので、当初は使用時間を少しずつ増やしていくようにして下さい。

8.健康な歯茎は淡いピンク色で、固く引き締まっています。赤みがかってブヨブヨとしている部分は歯周病にかかっている部分で、この部分では歯と歯茎の間の溝(歯肉溝)が深くなり、 歯茎が腫れたり膿んだりしている筈です。 このように溝が深くなった箇所は「歯周ポケット」と呼ばれており、その奥は歯垢(しこう)が詰まって空気も水も通らず、 嫌気性の歯周病菌にとっては格好の住みかとなっており、菌は猛烈な勢いで繁殖しています。この場所は通常の歯ブラシでは届きません。  また歯周ポケットには歯茎がかぶさっているので、口腔洗浄器(本機で水流ノズルを使用の場合)の強力なジェット水流も届きません。

9. しかしデントールブラシを使うと、細いブラシがノズル先端から飛び出して毛先方向に振動するので、歯周ポケットの奥まで毛先が届きます。 そしてブラシは水勢で駆動されていますから、物に当たれば途中でも止まります(指で確かめて下さい)。 これなら歯茎を傷つけるという心配がなく、しかも毎分1000回以上振動していますから、たとえ毛先が柔らかくても「雨だれが岩をも穿つ」ように、頑固にこびりついている歯垢をきれいに取り除くことができるのです。

10.ブラッシングの際にブラシに導かれて歯周ポケットの奥に送り込まれる水には、洗浄効果だけではなく殺菌効果もあります。歯槽膿漏菌は嫌気性ですから、水に含まれている酸素によって菌が死滅するのです。

11.ほとんどの歯槽膿漏は通常3ヶ月程度で一応腫れや痛みが退きますが、重症の場合は回復にもう少し時間がかかり、また歯槽骨(歯を支えている骨)の峰の部分が溶けてしまっているので 、腫れが退いた後は歯肉が引き締まると同時に、ぶよぶよだった歯茎が歯槽骨のところまで後退して、そのため歯根部が露出してくるのは止むを得ません。

12.溶けてしまった歯槽骨の回復には何年もかかると言われていますが、腫れがひいた後も、ブラシの先端で歯茎(歯槽骨)に刺激を与え続けていれば、 歯槽骨に燐、カルシウムなどの栄養を運ぶ赤血球の流れを活発にし、歯槽骨の再生を促進することができます。また同時に菌を殺す白血球の流れも活発になり、歯槽膿漏の再発を防止することができます。

13.その他の注意事項
 @ ぬるま湯以下で使用して下さい。 水温が高いとナイロンブラシがたちまち劣化します。夏の水道水の水温(25〜27℃)程度が上限の目安です。
 A 使用する水は水道水以外は禁止です。薬剤やうがい薬等を使用しないで下さい。パッキン部分やポンプなど が詰まるおそれがあるからです。
 B 歯間にはデンタルフロスや歯間ブラシを使用し、デントールブラシは使用しないで下さい。デントールブ ラシの細い毛は、歯間でしごかれると、摩擦で変形してしまいます。
 C 「ポルタデント」または「デントレックス」に標準として付属していたブラシノズル(固定式)は、デン トールブラシ(ピストン式)のように歯周ポケットの奥まで掃除できるという効果は殆どありません。追加注文 される場合は、お間違いのないようご注意下さい。

歯槽膿漏用・電動歯ブラシ